【ヨルウタ #pm1116 】一寸先は、闇【vol.4】

今日の明け方だった。彼の再びの負傷の知らせを聞いたのは。
わずか3年間で、3度目の前十字靭帯断裂。
それも、2回目の断裂から復帰し、ようやく実戦のピッチに立つことが出来たわずか13分後の出来事。
ここまでの不運があるだろうか?

2011年、イングランドの名門に将来性を期待され入団。
就労ビザの都合でオランダの地でプロサッカー選手としての歩みを始めることに。

しっかりとインパクトを残した彼は、翌年イギリスの就労ビザを特例で取得。
当初加入したイングランドの名門クラブでプレーを始める。
しかし、11月に左足首の捻挫。思うようにプレーは出来ぬまま、前半戦を終えることとなった。

後半戦からは同リーグのクラブへとローン移籍。
このシーズンはレギュラー定着。日本代表にも選出されるなど良い方向を向いていたものの、終盤戦には肩の負傷で思うようにプレーが出来ず…。
ここまではまだ優しい怪我が多かった彼だが、この次のシーズンから歯車が狂い始めてしまう。

2012-13シーズン、彼は同一リーグのクラブへ再びローン移籍で加入することとなった。
11月の強豪相手との試合中に右足首靱帯を負傷し長期離脱。
3月に4ヶ月ぶりの復帰を果たすも、相手選手との接触により再び右足首靱帯を負傷してしまう。この負傷により手術を受けることとなった。

翌2013-14シーズンはローン移籍することはなく、当初加入したクラブに残留。
9月には欧州王者を決めるカップ戦のグループリーグに出場し、貴重な体験を。そしてリーグ戦にも出場を果たしたものの、リーグ戦への出場はこの1試合にとどまった。
そして年が明けて2014年の3月にはハムストリングを負傷し戦線離脱となってしまった。

2014-15シーズンは怪我の影響もあり、再びローン移籍。
次のステージはオランダ1部のクラブ。オランダのリーグはプロ1年目で経験をしていることもあり、ファンたちからの期待も少なからずあった。
しかし、スタメン起用は続くものの中々インパクトは残せず、コンディション調整という名目のもとリザーブチームでプレーすることとなった。
シーズン末でローン移籍は満了に。そして、所属元のクラブとの契約も解除となっていた。

2015年6月、ドイツ2部のクラブにフリー移籍を果たした。
しかし、7月に行われたスペインのクラブとの親善試合で左膝前十字靭帯を断裂、シーズン終盤になんとか復帰。
最終節では2ゴール1アシストと勝利に貢献。来季の活躍が楽しみにされていた。

2016-17シーズンは開幕戦で途中出場。しかし9月に右脚の肉離れで離脱。10月中旬の試合で無事に復帰することが出来た。
悲劇が襲うのは2017年6月、紅白戦の途中で以前とは逆である右膝前十字靭帯を断裂
そしてその大怪我から復帰したのが先日のリザーブチームの試合。そこで再び膝前十字靭帯を断裂してしまった。

どうして彼はここまでツイていないのだろうか?日本のプロを通らずに直接海外へ行った彼。
「20歳未満の世界の注目の若手選手25人」にも選ばれるほど、将来を世界中から嘱望されていたのだが誰も予想もしていなかった結果となってしまった。

まだ、実は彼が1シーズンをフルで稼働したことがない。
もし、サッカーの神様がいるのならば彼にぜひ1度でいいから満員の観客の前で1年間プレーをさせてあげて欲しい。